
(スマホのため画像が荒くてすみません)
羽生君が出てきた時は、びっくりするぐらい会場が歓声で揺れてました。
正直、このまま歓声がスタートポジションについても鳴り止まなかったらどうしよう
と思ったくらいです。
しかし、位置についてポーズを取った瞬間、ピタッと止まって
会場が固唾を呑んで見守っているのがわかりました。

五輪の会場って、かなりゆるい雰囲気だったんですよ。
割と自由に出入りしてたし、
食べ物の匂い(会場の中で売ってたものと思われる)もしたし
演技中も結構皆しゃべったりしてたし。
それが突然静寂の中。
耳の中で自分の鼓動がドックンドックン聞こえるくらいでした。
思えば私、羽生君が競技で滑るのっていつから見てないだろう。
全日本・・・ ファイナル・・・ NHK杯・・・
その前の全日本も欠場だから、え、もしかして札幌NHK杯に遡る?!
などと思っているうちに音楽が鳴り出す。
最初のジャンプ、とにかく最初のジャンプ。
六分間練習で成功せずに終わってしまったけど大丈夫だろうか
と心臓が破裂しそうに見守っていた中で
美しいーーーーーー4S。
それまで天井で音楽が響いてただけの会場が
激しく爆発しました。
次は大丈夫、アクセルは裏切らない・・・
やったーー 美しい3A!!!
ここで会場は静寂に戻ることなく、一気に最後まで興奮の渦に巻き込まれました。
コンビネーションが決まったあとには、もう音楽が聞こえないくらい。
「お帰りなさい羽生君」
久しぶりの羽生君の滑りが見られたこと
その羽生君がケガの影響の心配の中見事にジャンプを降りきったこと
そして五輪会場で素晴らしい演技を見られて
来て良かったがんばって来て良かったと
3Aのあとから涙が止まりませんでした。
演技が終わるのを待つことが出来ずに会場が次々とスタオベ。
一番上の席だったがゆえにそれが俯瞰で見えて
凄い景色でした。
私はきっとあの光景を一生忘れないだろうと思います。
そしてそれをリンク中央から360℃見渡せるのは
羽生君しか見られない光景なんだなぁと
その歓声を浴びながら浸るようにゆっくり挨拶していく姿をみていました。

リンクへの投げ込みに降りていくお嬢さん達が中国語を話していたので
投げ込んだのは結構中国のファンの方たちが多数と思われますが
凄かった。
ぷーさんが積み上がってこんな状況でした。
何度も見てきたバラード1番ですが、この五輪の演技は
ショパンの静と動が見事に体現されていて
これまで見てきた中で一番洗練されて一番美しいショパンでした。
フリーの演技もまだでしたが、
少なくとも私はこれを見ることが出来ただけでも
ここまで来た甲斐があったと胸がいっぱいでした。
03/04 (Sun) 22:17