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月下の杜

フィギュアスケート観戦の感想や、日々の徒然をまったり綴っています

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ちょっと落ち着いてきたので、グランプリシリーズの前半戦について書こうと思ったのだけど
感想を書く前に、中国杯についてちょっと自分の気持ちをまとめておこうと思います。
思いつくままに書いてるので、重複する部分やまとまってないところもあるかと思いますが
ご容赦を。


私が例のフリーを見たのは、
ライブじゃないけどライブ状態という変な状況でした。
夜オーケストラの練習があり、SPのようにライブで見られなかったので
全ての情報を絶ってダッシュで家に帰り、
テレビの録画を最初から見た。
途中で何か不穏な空気をネタバレしかけた何人かから感じたが
それらはあくまで”羽生君の順位”に関することと思っていたので・・・。

で、例の衝突を見た時はもう、頭から血の気が引いて。
録画ということを忘れて、ずっとそのまま画面を見ていました。
生で観てツイッターとかでやりとりしてた方たち、もっとパニックだったんじゃないでしょうか。
私も、見てる時はもう既に過去のことになっているのに
どうしようどうしようと手が震えて最後まで止まらなかったです。

一度引っ込んで、手当を受けて
そしてリンクサイドに出てきて涙を流している羽生君を見て
ちゃんと立っている姿にちょっとホッとしつつ
「棄権はしょうがないよ。うん、悔しいのはわかるけど今は大事にしないと」
と呟いた直後リンクにサーッ。

その段階でも私は ”棄権しますゴメンみんなありがとう”
の挨拶に出たのだと信じてました。

が、そのままリンク滑走。まさかのジャンプ。

「え、まさか、出るの!?!!」


その後はもうひたすら「誰か止めてーーーー」と絶叫してました。

だって、頭から血流してたし、顔色は青通り越して真っ白。
脳震盪の可能性もあるし、あのスピードだったら交通事故並みの衝撃のはず。
時々突然涙流してどう考えても普通の精神状態じゃない。

なのに、何か指折って数えてあちこち指さし確認してる・・・
これはやる気だよ。
それでなくてもフリーってハードなプログラムとか言ってなかったっけ
心配と信じられないという気持ちでグルグルグルグル思考が定まらず。


その時は気がつかなかったんですが、あとで別のニュースにて知った。
オーサーが6練の際に彼を呼んでいろいろ諭すようなことを言って
うんうんと頷いた風の顔しつつ、リンクに戻って行く時の
「跳ぶーッ!!」
という叫び。
いつもの鼻にかかるような声ではなく、喉の奥から絞り出すような低い声に
背筋がゾッとしました。
まさに何かに憑かれたように、とはこのことだと。


そしてまさかのハンヤンの登場で頭が大混乱。
ハンヤンはあまりに心配し過ぎたため、演技内容はほとんど記憶がない。
そして今も見返す勇気はないです。
が、そのあと羽生君が登場した時はもうむしろ諦めに近い状況でした。


今でもあの時羽生君は出るべきではなかったと思っています。
演技中何も起こらなかったから良かったとも思わない。

台風とか地震とかはそうでしょう。
「警報出したけど何も起こらなかったじゃないか」ではなく
警報が出たけど被害なくてよかったねの精神です。
何かないように出来る限りの対応をしておくべきでした。

でも、結果としてリンクに出て演技してしまって
満身創痍ではあるけども今のところ脳に異常もないという結果を受け
あくまであの時あの演技を見た時の率直な感想を述べます。


冒頭出だし。手をさしのべるところの横顔は
歌っているせいなのか?ちょっと微笑んだように見えて
ファントムの低い歌声にかぶってゾクッとしました。
この状況でこの表情とか・・・・

最初の4S転倒。が、すぐ起き上がった。
そのすぐあとの前後にクルクル振り返るようにステップを踏むところが
弦と打楽器のリズムに合っててかっこいい。
その後のクワドも、曲の盛り上がりに合わせてとても効果的に入れられてますね。

ジャンプはもちろんですが、そのあとのスピンもヒヤヒヤです。
そんなに頭下げて(A字だし)振って回転させていいのかと、もう・・・。

中盤、曲調が変わってまたファントムの歌から入るマイムの部分。
顔を片手で隠してスッと向き直る表情に鳥肌が立ちました。
狂気の目。

これがその時の羽生君の心の状態から来たのか
羽生君があくまで怪人になりきって作った表情なのかわかりません。
でも、その時はケガのことなんて忘れてそれに魅入っていました。


しかしさすがに3Aでも転倒した時は
もういいよ、途中でやめていいよ、っていうかやめて
と思いました。

が。
その直後に
とりぷるあくせる しんぐるるーぷ とりぷるさるこうぅぅ!!?

絶叫しました。
見たことないわ、そんなコンビネーション!


でもその後のジャンプは全て転倒。
あとは終わりまで必死という感じでしたが、とうとう最後まで滑ってしまいました。



あとから、あとから我に返った時には「こんな状況なのになぜリンクに出したのか」
といろいろ怒り呆れましたが
最初にこの演技を見た時には、感動したと率直に申し上げます。


生観戦をしていると、テレビ以上にジャンプの成功率って
感動値に影響を与えるものだと気がつきます。
今回羽生君は5回ジャンプを転倒していて
会場ではそれが回転不足かどうか即座にはなかなか判断出来ない。

大抵の場合、こんな状況だと会場の観客からは
「いや、ケガだけどがんばってるよ」「転倒したけど起き上がった。次頑張れ!」という
励ましの拍手になってきます。
終わったあとは、うん、お疲れ様だったねって感じのぬるめの雰囲気が漂います。

だけど、画面越しから伝わってくる会場の雰囲気は
五輪金メダルのアイドルスケーターだから
あんな事故があったけどがんばったよね
お疲れ様羽生君
という感じではなかったように思いました。




演技後もずっと手は震えが止まらなかったし
一刻も早く治療に行って欲しいと願ってました。
でも一方で、
あの時、ファントムの恋と歌への執念と、羽生君のスケートへの執念と想いが重なって
その何かに取り憑かれたような表情に目が釘付けになっていたのも確かです。

あとから冷静に見たら
王道プログラムながら、音楽に合わせて技や繋ぎが効果的に配置されてて
かつ、昨季までに感じた繋ぎてんこ盛りでせわしない感じもしない。
滑りも格段によくなってるし、
イナバウアーやビールマンなどの特徴的なものが入ってなくても
十分見応えがあった(むしろイーグルのが好きかも?)
素敵なプログラムだと思いました。



それにしても、自分に今できる技というのを一つずつ確認しながら
6練中に指折りながら技の構成を作り直していたという冷静さはすごい。

そして、転倒しまくってたのに3A-1Lo-3Sをサクッと跳んだこと。
驚いた。
跳んだことももちろんだけど、ジャンプ構成変えてもあれは抜かなかったことに。


しかし、こういうことは二度と起こってほしくない。
こういう思いで見るのはもう二度とイヤです。
6分間練習だけでなく、こういう何かあった時基準となる
キチンとした明確なルールが設定されることを願います。

そして、2人のケガが早く治ることを祈りつつ
元気になった時に見せてくれるだろう、フリーの完成形を期待しています。
長々と失礼しました。

次回は、ポツポツ試合感想を書いていきます。
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2014.11.18 23:39 | フィギュアスケート | トラックバック(-) | コメント(1) |
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